美しきビッチ、再び

〇俺×降から……風見の部下×降谷さんなどを挟みつつ。いつか、風降に至る物語(むなくそわるい)。
〇R-18
連載形式(全5話を予定)
美しきビッチの続き

イラマチオ/立ちバック/窓際

諸伏がなくなってから半年後のお話です。
降谷と再会した俺(ネームレス主人公)は……

主人公:
27歳。二年前から公安勤務。
身長185+。
男根→かなりデカい。
趣味→読書(ミステリー小説)
性格→公安に入ったせいで(?)オラオラ感が増した。


 

ホテルの会員制バーで。俺は降谷と酒を飲んでいた。
上からの突然の指示。場所と時間だけ伝えられ、誰がいるのか、目的すら知らされぬまま、俺はここにやってきた。

『明日は年休を入れておいたから』

そのうえ、勝手に年休の申請までされていた。俺は、たいへん戸惑った。

そうして、恐る恐る店のドアを開けたら、スーツ姿の降谷が静かにウィスキーを飲んでいたのだから、俺の困惑はますます深まる。

降谷がそこにいる。
偶然であるはずがなかった。
俺は、二年前から警視庁公安部に所属し、降谷と諸伏の同期として、時折、二人の動向を聞かされていた。そして、半年前の、寒い雨の日だったと聞く。俺には、何もできなかったが。降谷のことはずっと心配していた。
きっと、上も、降谷を心配し。それでこの席が用意されたということだろう。

「隣、いいか?」

と、聞けば

「すまんな。上が、どうしてもと言うものだから。僕も断れなくて」

と降谷が答える。

何を話せばいいのかわからない。
会員制のバーとはいえ、仕事の話をするわけにもいかないし。俺たちの特殊な関係について、改めて語り合う気にもなれなかった。
なにより。降谷は、深い悲しみの中にいる。

俺と降谷は、かつて、セフレという関係だった。一番多い時で、週に一度くらいはやっていたと思う。だからといって、俺達は特別に親しいわけではなかった。
降谷は、そういう相手を何人もキープしていた。別の教場の教官とも……という噂があったくらいだから、本当に見境なく、いろいろな男を相手にしてきたのだと思う。
だから、呼び出されるのは、俺じゃなくてもよかったはずだ。

しかし、彼と親しかったもののうち、すでに何名かは既に鬼籍に入っていたし。公安部所属の俺が一番都合がよかったということなのだと思う。
つまり、俺は、降谷に選ばれたわけでも、上からのおぼえがめでたいわけでもなく。運命のいたずらの結果、ここにいる。

「元気だったか?」

と、たずねて、すぐさま後悔した。
元気なわけがないだろう、と。

「悪い……変なことを聞いた」
「……別に、謝ることじゃない。第一、久々に会った友人に、それを聞くのは普通のことだ。僕は……元気だよ。君は?」
「……俺も、元気だった」

警校時代から、降谷が警察庁に入庁するまでの数年間。俺たちは、しばしばセックスをした。
降谷は、俺とのセックスをまあまあに気に入っていて。そして、俺は、降谷を少しだけ、好きだった。だが、彼が、警察庁に移り、関係が終わった。少しだけ、さみしかったが、それが大人になるということだと、自身に言い聞かせ、彼女を作った。その子とは、公安部に移ってすぐに別れてしまったが。
しばらくして、事務員の女の子といい感じになり、半年ほど付き合った。だが、ちょっとした言い合いがきっかけで、やっぱり別れてしまった。
だから、ここ一年くらいは、独り身だ。
彼女たちと付き合っていたことは、上に報告してある。しかし、降谷との関係については誰にも打ち明けていなかった。
俺たちは、交際していたわけではないし。第一、俺達の関係を誰かに明かすということは、お互いにとって不利益を生む可能性があった。

「……なあ、ここだと、こみ入った話もできないし。部屋、取ってあるんだ」

その言葉に、俺は、小さくうなずく。
数年ぶりの再会。話したいことはたくさんある。

 

エレベーターに乗り込む。
56階のボタンを押した降谷を見て、ずいぶん、いい部屋を取ったんだなと、そんなことを考えた。
エレベーターが止まる。
降谷の後ろを歩きながら、彼と初めてラブホテルに行った時のことを思い出していた。
武蔵野の幹線道路沿いにある、リーズナブルなラブホテル。
それが、今日は、都心の有名ホテルだ。靴裏から、敷物のふかふかを感じながら、俺は、時の流れみたいなものを感じた。
部屋に、入る。
大きな窓から見える夜景がとてもきれいだった。そして、とてつもなく大きなベッドが一つ置いてある。
自動点灯した照明を、降谷がぱちぱちと消していった。そして、ベッドサイドのランプだけを着け、手招きをした。
降谷がベッドに腰かける。俺は、テーブルセットの椅子を引きずりながら、降谷と向かい合うようにして座った。

「……こっちに、座れよ。ずいぶんと他人行儀じゃないか」

降谷が笑う。
俺は、どうしたらいいかわからなくて、とりあえず、上着を脱ぎ、ついでネクタイをほどいた。

「お前だって、スーツをきっちり着込んだままだろ?」
「たしかに」

降谷は、すくりと立ち上がると、ジャケットを脱ぎ、ネクタイをほどき、そしてズボンのベルトに手をかけた。

「おい……くつろげるのは、襟だけでいいだろ?」
「……明日は有休をとらせてある、と。上から聞いているが?」
「……え? じゃあ、俺達の関係って、上の人たちに知られちゃってるのか?」
「……いや、どうだろうか? それはないと思うが。朝までゆっくり飲み明かしてこいと言われただけだし。……ちなみにこの部屋を取ったのは僕だ。なかなか金を使う暇がなくてな……。たまには、経済を回そうと思って」

降谷はズボンを脱ぎ、それから、シャツのボタンを外し始めた。

「君も、脱げよ」
「……いや、こみいった話をするんじゃなかったのかよ?」

シャツのボタンから、小麦色の肌をのぞかせながら、彼は、俺の前で膝まづく。そして、両方の手が、俺のウェストに伸びてきた。

「おい……」

かちゃかちゃとベルトのを外され、それから、ズボンの前をひろげられてしまった。

「降谷、だめだって……。やけになって、こういうことをするのは……」
「……やけになってるわけではないよ」

降谷の青い瞳が、俺を見上げていた。

「でも……」
「だいたい……君、説得力がないぞ? ここ、こんなに硬くして……」
「ちょ……」

椅子から立ち上がって、蹴りでも見舞いしてやればいい。
そんなことを思う。だけど、そのきれいな顔を見たら、そんなこと、できるわけなかった。
降谷の、キラキラの髪に触れてみる。
外気にさらされた、俺の性器に、細く長い指が、絡みついた。

「ふふ……久しぶりだな? 元気にしていたか?」
「ちょっと、降谷……俺、職場からそのまま来たし、そこ、汚ねえから」
「ん……しょっぱい」

れろっと、舐められれば、それは、すごく心地がよくて。
この数年間にあったことなんて、全部すっ飛んで。まるで、あの頃に戻ったみたいだ。

「降谷……お前さ……。相変わらず、こんなことしてんの?」
「きみこほ……っん……あいかはらず、せっきょう、すきらな……」
「おい……くわえながらしゃべるなよ……ッ」
「はぁ♡ 君の……相変わらず、おっきいな……というか、前より大きくなったか? これで、何人泣かせた?」

挑むような視線。
右手で、竿をしゅるしゅるされ。左手で、袋の裏を、するすると撫でられる。

――ああ、また、ここに戻ってきてしまった。

そんなことを思う俺がいた。
数年経って。降谷とまた出会って。それで、彼の、悲しみの一端に触れることができたなら。あの頃とは違う関係を築けるんじゃないかって。エレベーターの中で、降谷の背中を眺めながら、確かに俺は、そう考えていた。

「……俺は、お前みたいに、あそんでない……っから」
「ふーん。じゃあ、例の彼女二人だけか」
「なんっで……知ってるんだよ……」
「さあな」

れろっと。降谷が、俺の陰茎の根元から、先端に向かって、舌を這わせる。
久々だからそう感じるのか。こいつが数年の間に、何本ものチンコをしゃぶってきたからなのか。降谷のフェラは、記憶にあったよりも、上手だった。
ちらっと、うかがい見れば。よくそれで、肌着をつけずに、シャツを着ていたもんだと思うほどに、二つの乳首が、ビンビンに勃ち上がっていた。
身体を使うような仕事をしていたんだろうかとか。潜入捜査のストレスを、こういったことで紛らわそうとしていたんだろうかとか。そんなことを考えたら、胸のあたりが苦しくなってきた。

「たまってたのか? カウパーがいっぱい出てるな」

透明な液体を、降谷がぺろぺろと舐めとる。

「おい……っ。久々の再会で……お前は、俺と話すより……チンコを構う方がいいんだなッ……ふー……うっ」

じゅっじゅじゅじゅっと、先を吸い上げられながら、竿をしごかれ、袋をやわやわと揉まれる。

「ふっ……はぁ……♡ 僕も……たまってるんだ」
「は……?」
「それに……君とは、あの頃のままでありたいんだよ」
「……えっ? て……おい……?」

さすがに根元までは、不可能だったが。降谷ののどが、俺の亀頭を締め付けた。

「おい……っあ……ばか……でるっ……から、はなせ……っ」

降谷の頭を掴み、引きはがそうとする。
眉間にしわを寄せ、目をぎゅっとつむりながら、降谷はかたくなに、俺のモノを離さない。

「おい……っ……」

だんだん腹が立ってくる。
どうしてこいつはいつも、自分のペースで物事を進めようとするんだろう? 最終的に降谷の、望み通りになるにしたって、俺の気持ちとか、都合とか、そんなものだって、少しは考えてほしい。

「おまえっ……ほんっとにさあ……っ! なんで、いつも、俺の気持ちとか、そういうの全部無視してさあ……っ!」
「んっ……ぐ……っ……うっん……んん」

悔しさのあまり、俺は、夢中で腰をふっていた。

「……ほらっ……飲めよ!? お前、これが飲みたかったんだろ? 昔から大好きだったもんな? どろっどろのザーメン……飲ませてやるよッ!」

下腹部にぐっと力が入る。そして、びゅるるるっと。おれは、五日分のザーメンを降谷ののどにぶちまけてやった。

「んっ……っ……」

ゴクンっと、降谷ののどが下がっていく。
精を放ったのに、なおも、半分勃ったままのそれを、ずるっと抜き取ってやれば。降谷の瞳には、涙がにじんでいた。
やってしまった、と思う。
だって、これでは、また、初めてセックスした時の二の舞だ。
きっと、降谷は満足げな顔をして。次は、肛門性交をねだってくるのだろう。そして、俺は、それを断ることができないのだ。

「はー……っ……はぁ……ん」

だが、予想に反して、降谷は放心したみたいに。質のいい絨毯の上に、ぺたんと、座りこんで。それから、何も言わなかった。

「おい……降谷?」

久々の、再会で。こういった行為を仕掛けてきた降谷の素行は、あまり褒められたものではないが。だからと言って、怒りで我を忘れ、深い悲しみの中にいる男の喉でイラマチオする俺はもっと最低だと思う。

「ごめんな……」

答えは返ってこない。

「……」

降谷は、だまったまま、窓際まで移動していった。
そして、都心の夜景を後ろに、窓枠にそっと腰かける。
ひどく幻想的な風景だった。そして、安全対策がきちんとなされているとわかっているのに。降谷が、そのまま、窓の外に飛び出していってしまいそうで、俺は、慌てて立ち上がった。
脱ぎかけのズボンで足がもつれそうになる。
靴と、ズボンを脱ぎ捨て。降谷の唾液でべとべとになったペニスを、パンツの中にしまい込むと、俺は、窓際まで駆け寄った。

降谷は、にっこりとほほ笑むと、両手をこちらに伸ばした。
その体を抱き寄せる。筋肉はしっかりついているはずなのに、心もとなく思えた。俺は、どうしたらいいかわからない。
降谷が、俺の名前を呼んだ。

「降谷……?」
「なあ」
「うん……どうした」
「君に、頼みがあるんだ。こんなこと……頼めるのは君しかいないし。僕を降谷と呼んでくれる人間も、僕の周りには、ほとんどいなくなってしまった」
「……そうか」
「断ってくれて構わないんだ。だけど……僕、これをしないと、どうにも、だめみたいで……」

俺の胸に、頬をすりよせながら、降谷がそんなことを言う。
こんな、さみしげな声を聴いてしまったのは、初めてで。俺達は大人になってしまったんだなとか、そういう感慨みたいなものがこみあげてくる。
窓の外を見る。都市計画の都合上、この近辺には、このホテル以外に高い建物がない。俺は、この夜景を、自分一人が独り占めしているんじゃないかと錯覚した。

「俺にできる事なら、なんだってしてやるよ」

降谷の頭を撫でた。
ドキドキした。初めて、降谷零という人間に触れたような気がした。

「そうか。心強いな」
「ああ。俺と、降谷の仲だろ? 他人行儀は、なしだ」
「じゃあ……」

降谷が、顔をあげ、俺をじっと見つめた。
あれから、数年経って、降谷の顔は、ほんの少しだけシャープさを増し。美しさに磨きがかかっていた。青い瞳が、ゆらゆら揺れて、俺は、その中の光を見ていた。東京の夜景なんかより、よほど、この瞳を見ることには価値があるように思えた。

「よいしょ」

(よいしょ?)

降谷は俺の体を軽く押しやると。くるっと、身をひるがえし、それから、パンツを脱ぎ捨て、窓枠に両方の手をついた。

「おい……降谷、これは、何の真似だ?」

嫌な予感がする。

「ん……? 準備はしてあるから、挿れていいぞ? 君、ナマでするの好きだろ?」

降谷が、尻を突き上げながら、こちらを向いた。

「いや……そりゃあ、好きだけど……ちょっと、展開についていけないんだが?」
「何のために、この部屋を取ったと思ってる?」
「……旧友との親交を深めるためとかじゃないのか?」
「そう。その通りだ。……なんだわかってるんじゃないか? さあ、挿れろ。君、口内射精した後も、萎えてなかったろ? それとも、もう一度、軽く、しゃぶってやった方がいいか?」

それは、あのころとなんら変わらない。ビッチで、俺のチンコをおもちゃにする降谷零の姿だった。

「きれいな顔して、お前さあ……」
「他人行儀は、なし……なんだろ? 一度、やってみたかったんだよ。高層ビルの窓際での立ちバック」

ああ、本当にムカつく。
そう思いながら、俺は、パンツからムスコを取り出し。それを、軽く扱いた。
降谷の言う通り。全然萎えていないのが悔しい。

「お……? その気になったな? じゃあ、容赦するなよ? 僕は、君に同情とかされたくないんだ」
「……同情してほしいのは、こっちの方だよ」

そう言いながら、降谷の尻を撫でた。
あの頃よりも、肉感が増している気がする。スケベなことこの上ない。

「ふっ……焦らすな……はやく……」

期待からだろうか? 降谷の身体が小刻みに震えた。

「……ぁっあ……ちょ……っいきなり……そんな……ッ」

あれから、ずいぶん遊んでただろうに。降谷の、ケツ穴は、以前よりも強く、俺のペニスを締め付けた。

「あ……っ……あ……んん……はぁ……」

苦しそうな声が聞こえたが、俺は、容赦することなく、降谷の尻に腰を打ち付けた。

「あ……ぅ……んっ……ああ……アアッ……んんぐ……」

降谷は体をぎゅとこわばらせながら、俺のペニスを受け入れた。
部屋にはパンパンと肉がぶつかり合う音が響き。結合部からはぐちゅぐちゅという音が絶えず聞こえてくる。
強引に責め立てられて、余裕がないのだろうか? 降谷は窓枠に縋りつきながら、下をうつむき、きっと、夜景なんて少しも見ていない。

「あ……っあ……え……っあ……んんっ」
「ほら、降谷、顔上げろよ……夜景見ながら、立バックしたかったんっ……だろっ?」

降谷が、俺の名前を呼ぶ。
右の前腕をひっつかみ、ぐーっと、後ろに引っ張れば、バランスを崩しかけた降谷の左手が、窓枠を離れて、窓ガラスにべたりとはりついた。

「夜景……ッ……きれい……だなっ……」
「あ……やけえ……きれ……あっ……ちょっと……君……はげし……っ」
「降谷激しいの好きだろ?」
「あ……っあん……ああ……好き、だけどぉ……♡」
「変態……ッ……ふ……てか、ふるや……っ……すっげ……前より、キツキツじゃんか……」
「あ……ッ……だってぇ……いきなり、君が……っはげし……からぁ……僕のここ……っ……ゆるむ前に、君……奥まで……」
「まだ、奥じゃねえよ」

俺は、降谷の右手を解放すると、両手で腰を掴んだ。
ふたたび、不安定になったからだろう。降谷はとっさに、左ひざを、窓枠の上に乗せ、右手を窓ガラスの押しつけながら、どうにかバランスを保っていた。

「あ……っあ……ああああああ……」
「ほら……ここ好きだったよな……? お前、いつも、俺のちんこ……奥まで欲しがってッ……」

中を掻きまわすように、腰をゆすってやる。

「あ……っあ……はげしっ……久しぶりだからぁッ」
「あ……? そんなわけがないだろ? ビッチのくせに、何、純情ぶってんだよ?」
「……あ……っ……んん」

降谷の体がきゅーっと弓なりになる。
昔から、Mッ気のある男だ。罵倒されたのがよかったのかもしれない。

「だって……奥ッ……君の……オチンチン……すっごいおっきいからぁ……♡ ここ、ぐりぐり……久しぶりっで……あっあ……あああっ、ああああああああッ」
「あーあ……お前、イってんの? 窓、汚しちゃったんじゃないの?」
「ふぁ……ぼくっ……あっあ……ああ……イってるから……あああ……イってるから、だめなのに……ぃ……あっ……あ……あん……あ……んんッひどい……止めて……」
「俺が、まだイってないんだよ……ッ。降谷だって、中だしされるの好きだろ……ッ」

ナカがぎゅううううっとしまる。
酷いことをされて興奮しているのか。あるいは、達したばかりなのに責め立てられたことにより、メスイキをしたのか。俺は、突っ込まれる側の経験がないから、よくわからない。

「あ……ッ……中だし……すき♡ いっぱいちょうおだい……はあっあ……あー……きもちい……」
「ほらっ……出してやるよ……ッ」
「あッ……あああ、あつい……っはあ♡ ……おなかッ♡ 精液でびちゃびちゃになっちゃうよぉお」
「っ……ふ……ッ……!」
「はぁー♡ ふぅ……ん……え……嘘……なんで、まだ……っ」
「降谷……上は、朝まで、二人で飲み明かせって言ったんだろ? だったら、朝まで、俺の精液飲みまくれよッ」
「あ……やっ……ひどい……ッ♡」

パンパンパンッと、腰を打ち付ければ。
降谷が、甘い声で、俺の名前を呼んだ。

 

 

「……抜かずの二発目まではよかったんだがな」

ベッドの上で俺の腰の上にまたがりながら、降谷があきれたように言う。

「……いや、だって、俺、その前に、一回お前の口の中で出してるし」
「だからって……君なあ……騎乗位の最中に、中折れされて……僕はすごく傷ついたぞ」
「……ごめんて」
「まあ、いい」
「え……?」
「せっかく、再会したんだし。次は、もうちょっとな。オナ禁しとけよ?」

次、があるのか。
不貞腐れたような顔をしながら、俺の隣にごろんとなった降谷の横顔を見つめる。

「それに……」
「うん……?」
「君、明日も休みだろ? レイトチェックアウトで取ってあるから。明日、またな」
「……?! お前、明日もやるの?!」
「はあ? ……君、枯れてしまったんだな。数年前の君は、こんなもんじゃなかったろ?」
「いや……お前が、異常なんだよ」
「……そうか? まあ、なんでもいいさ。さあ、明日に備えて寝るぞ?」
「え……お、おう」

布団にもぐると、降谷は、俺に背を向けて、すやすやと寝息を立て始めた。

こうして、俺達の関係が、再び始まった。

 

 

【あとがきなど】

風降でR-18書いてる時はさ……
脳内の風見裕也が

「は? 降谷さんにそんなことさせるつもりですか? だめです。俺、あまあまえっち派なんで」
「恥ずかしがらせるのはいいですけど、辱めたいわけではないので……」
「ロープで縛る……? だめです。シフォンのリボンでかわいく結びます」

みたいなこと言い出すので。
思いっきり、降谷君を責め立てるってことができないんですけど。
俺君は、私の願望が生み出したオリキャラなんで。その辺余裕でこなしてくれます。

ただ、俺君には欠点があって。
実は、俺降の成立フラグはちょこちょこ立ってるんですけど。
余裕のない男なんで、どうしても、そこを、汲み取れなくて……チャンスを逃します

 

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