特別

〇俺×降から……風見の部下×降谷さんなどを挟みつつ。いつか、風降に至る物語(むなくそわるい)。
〇R-18
連載形式(全5話を予定→6話になりそうです)
変遷の続き

※風見さんの彼女が出てくる(次の話で別れます)
※降谷さんが、組織からの嫌がらせで、催淫剤(快感増強効果あり)を盛られる
※降谷さんが……風見の運転する車の後部座席で……
※俺君が闇落ちっていうか……病んでる

受けの自慰/媚薬/無理やりっぽい描写

主人公:
29歳
身長185+。
男根→かなりデカい。
性格→わりとすぐに、あきらめてしまう男


 

降谷の犬の顎を撫でながら、風見は、この半年をふり返っていた。
11月。悪夢のようなGWから半年が過ぎ。暦の上では冬を迎えていた。

出会った頃から、今日この日まで。降谷と風見の関係が、険悪だったことはない。
ただ、羽場の一件は、二人の関係に、一定の緊張をもたらしていた。

風見は、スマホを立ち上げ、犬の写真を撮る。そして、一番よく取れた写真を彼女に送ろうとメッセージアプリを開いた。
だが、送信ボタンを押す直前で気がつく。上司からの急ぎの呼び出し。それもデートを切り上げた先で、こんなことをしていると知って、彼女は、何を考えるだろうか?
結局、写真は添えずに。「今なら電話できるけど、もう寝ちゃった?」と、メッセージを送る。

既読がつかない。今頃、風呂かもしれない。

風見は、畳の上でごろんと横になり。スマホの中にある鍵付きフォルダの写真を眺めた。
彼女とのデートの思い出。笑顔の写真も、変顔も、全部、かわいい。本当に大好きだ。
だけど、写真の日付を見て風見は驚く。
今年の3月14日を最後に。新しい写真が一枚も増えていなかった。

確かに忙しくはあった。だけど、それなりに会う機会はあったし。彼女の誕生日だって、ちゃんとやった。
クルージング船でのディナー。それは、いつか、一緒に旅行に行きたいねと言った彼女のために、風見が用意した束の間の船旅だった。

イグサの香り。畳の匂いをかぎながら、風見は少しだけ、居眠りをしようと考えた。
一時間後にタイマーをセットし、目をつむる。
20分後、スマホの着信音で、風見は目を覚ました。降谷からかもしれないと思って、慌てて、ロックを解除し、メッセージを確認すれば。そこに表示されていた名前は、彼女のものだった。

「なんだ……」

そう口にしてしまって、はっとする。
なんだとは、なんだ。
風見は、アラームの設定をオフにし、身体をぐーっと縦に伸ばすと。彼女に電話をかけた。

 

11月の終わり。
風見は、降谷に呼び出された。
その日は、久々のデートだった。しかし、彼女は、いつもどおり、憎まれ口ひとつで風見を送り出した。
車を走らせながら、そういえば、今日も写真を撮りそびれたなとか。そんなことを考えた。

――早めのクリスマスイルミネーション。それを見てはしゃぐ彼女はすごくかわいかった。

そして、彼女が事前に予約していたカフェには、すらっとしたクリスマスツリーが上品に飾り付けられている。

『クリスマスまで、もう一か月切ったんだな』
『そう。まあ、クリスマスにこだわってるわけじゃないんだけど。ちょっとは気分味わいたかったから、このお店選んじゃった。クリスマス限定のスイーツ、もうやってるんだって。裕也も一緒に食べよ?』
『あのさー……俺、今年こそは、ちゃんとしたクリスマスを考えてるんだけど? 日にちは少し、前にずれるかもだけど』
『本当に? じゃあ、期待しないで待ってる』

彼女は、いつだって笑顔だった。だからこそ、風見は苦しい。
クリスマス当日には一切の期待をせずに。季節を先取りして。ささやかなクリスマス気分を味わう。そんな彼女を、健気でかわいいと思う。だからこそ、その笑顔に罪悪感を覚える。

そして、クリスマスシーズン限定のスイーツプレートが届くのと同時だった。
仕事用の携帯が鳴る。

『あ、すまん……』
『はは、残ねーん♡ はい。裕也、口開けて!』
『ん』

彼女は長方形にカットされたガトーショコラを、フォークで半分に割り、風見の口に運んだ。

『味わって食べなよ。……さて、後のケーキは私が責任もって、おいしく、いただいちゃうね』
『ん……おいひ』
『よかった……』

電話に出たら、デートが終わってしまう。だけど、誰からの着信であるかを確認した風見は、大急ぎで、ガトーショコラを咀嚼し。熱々のカフェラテで、少しばかり舌を焼きながら、しっとりしたチョコレート生地を胃袋に流し込んだ。

『もしもし……はい……え? ああ……そうですね……三十分以内には……』

 

都心の公園。風見は、駐車場の隅っこでうずくまっている降谷を担ぎ上げた。
助手席に寝せ、衣服を緩め、脈を取ろうとすれば、降谷がとろんとした目で風見を見上げた。

「さい、いんざい……だ」
「……? えっ……? 催淫剤? なぜ、降谷さんが、そんなものを?」
「……嫌がらせ、だ。だが……この状態で、家に帰るわけにはいかない。……あの子がびっくりしてしまう」
「あの子?」
「……君、また変な勘違いをしてるな? 僕の……ペットのことだよ」
「ああ……。あの子は、飼い主想いですからね」
「君が、管理しているセーフハウスがあったろ? ○○のはずれにある……」
「え……ああ。あそこですね?」
「そこを、一晩貸してくれないか? あと、○○課に、僕の同期がいるだろう?」
「ああ、彼ですか?」
「あいつを呼んでくれ」
「はい……」

風見は降谷の指示の通り、降谷の同期にメッセージを送った。
その傍らで、降谷が、緩められた衣類を手で押さえながら、一度車を降り。そのまま、後部座席に移動した。

「風見、すまないが」
「はい」
「窓は少し開けるし。上着で隠すし、声もなるべくこらえるようにするから……」
「……?」
「僕は今から……少々不躾なことをする。しかし、気にしないでほしい」

風見は、不躾の意味が分からなかった。
だが、降谷が、自身の上着を腹の上にかけ、そこに右手を滑り込ませたのを見て、ようやく、その意味を理解した。
風見は、ダッシュボードを開け、ポケットティッシュを取り出すと、後部座席に向けて放った。左手でそれをキャッチすると、降谷は目をつむり、ぎゅっと唇をかみしめた。

風見は、一つ深呼吸をし、ゆっくりアクセルを踏み込んだ。

*****

 

風見さんから、呼び出しがかかった。「降谷さんが君を待っている」と。
集合場所は、AさんやB君と降谷を抱きつぶした、例のセーフハウス。

結局。
あれ以降も、降谷との関係はずるずると続いていた。降谷は、AさんとB君とは関係を切ったと言っていたが。真相はわからない。
今夜は、風見さんからの呼び出し。
降谷のやつ、風見さんにまで手を出したのだろうか? そんなことを考えながら、階段を登れば、風見さんが部屋の前で電話をしていた。

「あ……すまん。またかけなおす。うん。クリスマスの件は、またちゃんと相談しよう」

風見さんは、電話を切るなり、困ったように笑った。

「降谷さん、薬……それも催淫剤を盛られたみたいで。それも……潜入先の組織が独自に開発したものらしく……効果が、半端なくてな。今、中で、たぶん……すごいことになってる」

その言葉に引っかかりを覚える。

「……たぶん?」
「ああ。あの降谷さんが、車の中で自慰行為をしたんだ。ありえんだろ? 部下である俺が運転をしているのに……」

いや、俺の知っている降谷は、むしろ、そういうことを楽しんでしまう男だ。
風見さんは、降谷の何を見ているのだろう?

「……じゃあ、風見さんは、降谷には、なにも……?」
「うん。触れてない。君が降谷さんとどういった関係なのか、俺は、一切、追求するつもりはない。ただ……嫌な役回りを頼んでしまって申し訳ない」

降谷は、きっと、風見さんを巻き込みたくないのだ。
それが、部下に対する愛情なのか。もっと別のなにかなのかわからない。だけど、降谷にとって、この男は、特別でかけがえのない存在なんだろう。そう思った。
風見さんは、気づいてるんだろうか? 自分が降谷から、愛されてることに。特別、大事にされているということ。風見さんは、ちゃんとわかっているんだろうか?

「……風見さん、降谷……薬のせいで、その……そういうの、したくて仕方なくなってるわけですよね?」
「まあ……そうだな」
「助けてやろうとか、思わないんですか?」
「……そりゃあ、助けられるものならな。だが、俺には、行かなければならない場所がある」
「それって……さっきの、電話の相手のところですか? 風見さん、彼女いましたよね? 上司があんなになってるっていうのに、クリスマスデートの話なんてしてる場合なんですか……?」

こんなの。どう考えたって、八つ当たりだ。部屋の中では、降谷が、誰かの体温を求めて、心細い思いをしているだろう。ここで、こんなことをしている場合じゃない。
風見さんは、少し黙りこみ。それから「すまん」と言った。
謝られたって困る。だって、風見さんは俺に謝るようなことをしていない。

「俺が、今から行くのは、降谷さんのペットのところだ。今日は、降谷さん、夕方には帰宅予定だったから……自動給餌機のセットをしていなかったんだよ」

俺は思わず悪態をついた。

「は? 犬?」

かわいい後輩としての振る舞いなんて、もうどうでもいいと思った。
風見さんが、ちょっと、驚いたような顔をする。

「……いや、もういいです。風見さんは、降谷の犬とよろしくやってください。降谷は俺がなんとかしますから」
「すまない……。終わったら、連絡してくれ。君を自宅まで送る」

 

部屋に入ると、降谷が床に転がっていた。

「んっ……あ……」

全裸のまま、床の上で、ひたすらに、チンコをしごいている。

「降谷……?」
「あ……遅い……!」

降谷が体をよじらせ、起き上がろうとする。しかし、どうやら、身体のコントロールがうまくいかないらしい。
ぺたんと、後ろにひっくり返ってしまう。

「……も……やだ……っ……あ……っ」

右手はなおも、性器をしごき続けている。
俺は、服を脱ぎ、床の上に寝転がる降谷の上に重なった。

「あ……っ……きもちい……♡ ふっ……だめ、とまんな……ぁあ」

チンコを扱いてやれば、射精機能がどうにかなってしまったのだろうか、尿道口から、精液がとろとろと絶えずに流れ出ていく。

「降谷……」
「んっ……」
「風見さん、さっき、外でさあ、彼女に電話してた」

ショックだろ?
お前の忠実な部下である風見さんは、お前がこんなに大変な時に女と電話をしていた。
だが……

「……しってる……でんっ、わ……しろって、僕がいった……あぅあっ」

ショックを受けたのは、俺の方だった。

「え……? は??? お前、まじふざけんな?」

降谷の前で、俺は、怒ってばかりだ。

「だって……あっあああっ……でーと、抜けて来たって、いう、から……あっあああやだ……待って、今日、僕……後ろなんも……準備……いやっあ……あ♡」
「もう……しゃべんな。お前の話とか、金輪際、聞きたくねえんだよ……」

十分に湿ってない降谷の内側の粘膜。その摩擦にやられて、亀頭がひりひり痛む。
挿れる側ですら、こんなに痛いのだから、降谷はもっと痛いに違いない。

「あ……っあ……あ……っああああ……んっ」

だけど、薬に、快感を増強するような成分も含まれていたのだろうか。降谷の声は、あっという間にとろけていく。

「あっ……ああ……んっ♡ ……きもち、い♡ んっ……もっと、きて♡ 奥……♡ おくちょうだい……♡」

降谷が、俺の名前を呼ぶ。
いくら気持よくなったって、降谷の肉筒の中が、女のように潤うわけではない。多少は、粘液が分泌するようだが、それにも、限界がある。だから、降谷の中で、俺の性器は、ものすごく痛い。
痛くって。でも、それでも、降谷の中を、掻きまわすのをやめられなくって。
俺って一体なんなんだろうって。そう思った。
薬で、降谷はちょっとだけ、飛んでいて。だから、俺だけが、現実の中に取り残されたみたいで。それが、すごく、悲しくて仕方なかった。

 

 

【あとがきなど】

俺君、いつも、怒りながらえっちしてるな……。
怒りんぼさんか……?
そして、お前の性欲は、怒りとワンセットなのか?
あと、俺君、はろぴ飼ってる降谷零と、そのお世話を手伝う風見裕也が地雷なんだね……。
私のツイッターアイコンみたら……俺君、発狂するのでは?

↑ 2021/11/16現在のtwitterアイコン。

 

 

 

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