〇つき合ってる風降がエロいことする
〇本番はないですが、エロいことしてるので18歳未満の方は閲覧をお控えください
〇降谷さんがちょっとMっぽい
〇風見さんもSっぽいかもしれない?
風呂上がり、降谷さんの部屋。
バスタオルで、髪の水気を取りながら、俺は怪コレを立ち上げた。
降谷さんは、俺と風呂に入るのを嫌がるし、行為の準備を自分に手伝わせない。
降谷さんが、俺と交代で浴室に入ったのは5分ほど前。だから、あと20分は浴室にこもって、せっせと準備に取り組むだろう。
膝の上にハロを乗せ、最低限のクエストをこなしていく。降谷さんにゲームをしている姿を見られるのは、少し居心地が悪いから、大急ぎでノルマを終える。15分ほどでアプリを閉じ、スマホをベッドボードの上に置いた。
ふと、箱ティッシュの横に見慣れないものが置かれていることに気づく。ふたを外した小さな缶ケースが一つ。底には、黒いヘアピンが5本ほど入っていた。
(物をきちんと片付ける降谷さんが、こんなところにヘアピンを置いておくなんて……妙だな…?)
そう思って首をかしげる。洗面所ならわかるが、ベッド周りでヘアピンを使うことがあるだろうか? 俺は、この謎を解くために、ベッドボードの上を観察した。
降谷さんは、用意周到な男だから。自分の体の準備を自分でするし。セックスに必要な物品も、自分で用意する。箱ティッシュ、小さなくずかご、ローション、コンドーム……ここまでは、いつものラインナップだ。ここに、ヘアピンが初参戦した……ということは、降谷さんはセックスの準備の一環として、ヘアピンをここに置いたのだろう。
性行為における、ヘアピンの使い道を考える。後孔への異物挿入用にしてはサイズが小さすぎるし、尿道を責める……なんてプレイは、さすがに難易度が高すぎる。そもそも、ヘアピンを尿道に入れるというのは衛生的によくないし、降谷さんが本気でそれをしたいなら、もっとガチな道具をそろえるはずだ。
と……すれば。俺は、一つの答えにたどり着き、少し笑ってしまった。
(降谷さん……えっちだなあ)
俺は、ヘアピンを使う降谷さんを想像した。そして、欲求不満気味だった俺のそこは、あっさり勃起した。
ハロが気まずそうな顔をして俺の膝から降り、自分のベッドの方へ歩いて行った。
ベッドに腰かけ。自分のイチモツがおさまるよう深呼吸を繰り返していると、スリッパのぺたぺたという音がした。
「…待たせたな……」
降谷さんがちょっとぶっきらぼうな感じで言う。
「ああ、いえ」
「そっちの電気つけてくれるか?」
「はい」
降谷さんに頼まれて、ベッドサイドの間接照明の電源を入れる。
パチンと、降谷さんが部屋の蛍光灯を落とした。そして、そろそろとこちらに歩いてくる。ローションで下着を汚さないようにとか考えてるんだろうな……と思いながら、その歩容を観察する。
降谷さんが俺の左に座った。風呂上がりの暖かな体が俺に触れる。それだけで、おさまりかけていた、そこが熱くなる。
そして……
あのヘアピンいつ使うんだろう…とか、本当にああ使うつもりなのかな…とか、やっぱり一人でするときも使ってたのかな…とか。
ヘアピンに対する妄想が止まらなくなってしまう。このままじゃ、先走りどころか精液すらこぼしかねない。
だから、俺は、率直に降谷さんに問うことにした。
「あの…! 降谷さん……無粋を承知で聞かせてください…」
「え…どうした? いきなり?」
降谷さんが戸惑いながら、俺の顔を見る。
「あの…その……あちらにあるヘアピンなんですが…降谷さん、何に使う気なんですか?」
「え…あ、あれか…あれは……いや……君、本当に無粋な質問をするな……」
「いや…だって、気になってしまって、先ほどから、ヘアピンに関する妄想が止まらず…! このままだと誤射の恐れもあるので……」
「はあ?! ……妄想って、どんな妄想をしてるんだ? それに……君、めちゃくちゃ遅漏の癖に…誤射なんかするわけないだろ……? おい……なんで勃ってんだよ…!!!」
降谷さんが顔を真っ赤にして、こちらをにらむ。恥ずかしがっているんだろうか。
かわいらしい。でもね…俺、わかってるんですよ……
「降谷さん……ヘアピンで、乳首挟んでほしかったんでしょ? そういうプレイ…1人でもしてるのかなと思ったら、クるものがありまして……」
俺の発言に、降谷さんは
「……ふぇ?」
と、めずらしく間抜けな声を出した。え…? 乳首ではない? となると…?
「では……まさかとは思っていましたが、尿道に…?」
「いやいや……尿道ってなんだよ? ちょっと待て……君、ヘアピンの本来の用途は知っているよな?」
「本来の用途……ですか?」
「おい……なんで即答できないんだ? 君、一応、警視庁公安部だよな? 推理がざる過ぎないか? ヘアピンだぞ?」
「あー……ええと、本来の用途は髪を留める…? ですよね?」
「そう……だから、僕は、髪を留めるためにヘアピンを準備したんだよ。というか…本来の用途も何も……それ以外の使い方とかないだろ? 普通に考えれば」
降谷さんに言われて、俺は、思わず考え込む。髪を留めるため…だけでは何かが足りない気がする。
そもそも、セックスの際に、髪を留める必要はない。というか、今まで、そんなことせずとも、俺たちは、なんら問題なく交わってきた。
「いや、降谷さん、普通に考えてもわからないことがあります」
「なんだ?」
「どうして、ヘアピンで髪を留める必要があるんですか? 降谷さんが髪留めなくても、いままで問題なく、セックスできましたよね? あ…あれですか…? 俺が、耳を舐めるとき、髪が口に入らないようにとか、そういう配慮ですか……?」
俺は髪の毛が口に入っちゃうのも嫌いじゃないし。降谷さんの髪を、自分の指で耳にかけてあげるのすごく好きだから、そういう配慮なくても別にいいんだけれど……とか、そんなことを思う。
「え……いや、そういうんじゃない…というか、君……もしかして僕の髪が口に入るの嫌だったか?」
「ああ、いえ。自分はぜんぜん気にしてなかったですよ。むしろ、降谷さんがやじゃないですか?」
「いや、僕も気にしたことなかったし。あらためて考えても…あんまり気にならないな」
「……あれ? じゃあ、なんで、降谷さん…ヘアピン使う必要があるんですか?」
降谷さんは、無言だった。
なんか、地雷踏んだかなと思いながら、降谷さんの顔をのぞきこむ。そしたら軽くタックルをかまされ、そのまま組み敷かれた。
「…ッ! ずいぶんと積極的ですね?」
降谷さんは、俺をにらみながら、ベッドボードに手を伸ばしヘアピンを取った。そして、前髪とサイドの髪をピンで留めた。
「……降谷さん?」
降谷さんは、無言で、俺のズボンとパンツをずり下げた。そして、先走りでてかてかした愚息に手を添え。それをぱくりと、口に含んだ。
そろそろと上体を起こしながら、降谷さんの様子をうかがう。そして、ようやく気がつく。
そういえば、降谷さん……フェラする時、髪が顔にかかるのを気にしていたような気がする。さっきも俺のこと、遅漏とか言っていたし。口で、俺をイかせたことがないのを気にしているのかもしれない。ああ……それでヘアピンか。降谷さん、フェラに集中したくてヘアピンを用意したんだ。
そういうのって、すごく、かわいいなあと思って降谷さんの耳に手を伸ばした。ヘアピンのおかげで髪がかかってないから、すごく触りやすい。
降谷さんが、眉をぴくっとさせて、上目遣いで俺をにらんだ。「いたずらするな」ってことなんだろうけど。俺はいたずらしたい。だって、俺の両手は空いているんだから。
降谷さんの口淫を受けながら、上体を後ろに倒し。ヘアピンの入った缶ケースに手を伸ばした。缶の底には、ヘアピンが2本残っていて。俺はそれを手に取り、再び上体を起こした。降谷さんが、俺の顔をにらみつける。
でも、そんなのお構いなしだ。ベッドと降谷さんの体の隙間から、手を差し込んで、ヘアピンで降谷さんの胸の先っぽをつついてみた。途端に降谷さんの舌の動きがのろくなる。
「ねえ、降谷さん、せっかく2本残っていますし。どうです? つけてみません? 乳首にヘアピン?」
降谷さんは、俺から口を離し、熱い息を吐きだした。俺が手塩をかけて育てたそこは、あっという間に膨れ上がり、女の子のそこみたいに芯を持ってこりこりになった。
降谷さんは、返事をしなかった。でも、本当に嫌だったら、実力行使で抵抗するはずだから、俺は先に進めることにした。
「降谷さんは嫌かもですけど。俺につき合ってくれますよね? 降谷さんの乳首をヘアピンで挟んだら、俺…すごく興奮すると思うから……だから、降谷さん嫌だけど、つき合ってくれますね」
などと、白々しいことを言ってみる。
降谷さんだって、白々しいなと思っているだろう。でも、潔癖でストイックな降谷さんが気持ちよくなるためには、何かしらのエクスキューズが必要で。だから、白々しかろうがなんだろうが、俺のせいということにしておくのが一番いいのだ。
降谷さんは、だまって体を起こした。それから、うつむいたままTシャツをぺらりとめくった。
その乳首を片方ずつ、指で刺激して吸い上げた。
ヘアピンで、乳首をぎゅーっと挟むと、降谷さんは小さな悲鳴を上げた。でも、痛いのを我慢するのは上手な人だから、ぎゅっと目をつむってこらえていた。
先に右に着けて。二つ目はより感じやすい左に着けてあげた。仕上げに、Tシャツをふわっと乳首の上にかけてあげる。
はあ…とか、ふぅ…とか。そういう呼吸をしながら、降谷さんが痛みとか快感をやり過ごそうとする。
その様子が、あまりにもかわいくて。ヘアピンのおかげで、全開になっている降谷さんの額にキスをしてあげた。それから、ぎゅっと抱きしめる。
このまま、しばらくよしよししたら、また、フェラしてくれるかなあとか。でも、ヘアピンで乳首感じ過ぎのままフェラさせたら、歯が当たりそうだから、それは萎えるなあとか考えていたら。降谷さんが、俺の首筋にちゅうちゅう吸い付いてきた。
そういえば、降谷さん、風呂でほぐしてきてるんだから、このままぶち込んでもいいなあとか、そんなことを思いつく。
それで、降谷さんに投げかけた。
「ねえ、降谷さん? どうします? このまま挿れちゃう? それともフェラの続きしてくれる? それともこのまま、キスでもする?」
降谷さんの体がビクンとなって。その体の衝撃で、乳首が何かを拾っちゃったみたいで、降谷さんは小さな声であえいだ。
俺は、しばらくはまともに言葉を紡げないであろう降谷さんを抱きしめたまま、答えが返ってくるのを待つことにした。
おわり
【あとがきなど】
普段髪を下ろしてる子がさ、フェラをする前に髪を結うの、気合入ってんなあって感じがしてすごく好きなんですけど(何目線???)。
降谷さんは、髪をくくれないのでヘアピンだなあと思って、そこからこの話を書き始めました。
プライド高くて。行為の準備さえ見られるのが嫌な降谷さんが、実はけっこうM……みたいな設定にしてみました。M男の乳首はとりあえず、いたぶっておけという、伝統にのっとりヘアピンで降谷さんの乳首を挟んでみました。
そして、今回、私は、男性の乳首責めについて、まじめに調べました。
そしたらスポールバンによる開発という恐ろしいものを知り、ヘアピンで挟むなんて、全然甘いなと思いました。
降谷さん、おうちデートの時に、スポールバンをつけられたまま、中途半端な刺激を与えられて泣き出したらかわいいなって思います。というか、あれだな。
私は、えっちなことでしか泣けない降谷さんの涙活のために、降谷さんをいじめぬく風見さんが好きなのかもしれないな……
そう、降谷さんの涙活のための性行為……(なにそれ?)