ゼロの右腕がやばすぎるっていう話。

※劇場版「ゼロの執行人」シークレットアーカイブスのネタバレを含む。
※ゼロティー、原作、劇場版のネタバレを含む。
※二人がつき合っていない前提で、右腕やべーって話をひたすらにする。

 


 

わー! 声優さんのインタビューもある!!
ごうしょう先生のインタビューもあるー!!!
と、思って、近所のびればんで買った執行人のガイドブック。

この本、破壊力凄い。

風降好きを、呼吸困難にさせて、痛めつけたいのかなってくらいに。
風降好きには、情報過多な一冊でした。

だってさ。
片腕の仕組み。
実際は、どうなってるのかわからないけれど。
脚本家さんは、明確にあのインタビューのイメージで書いてるわけじゃん?
脚本家さんの頭の中では、風見って、さっちょーに出向して。
降谷さんと接触して。
裏の理事官に値踏みされて。
こいつならいけると思われて、選出された。
警視庁公安部の中でも、選ばれた男というイメージなわけでしょ?

そら、高飛車にもなるわー。

だって、ゼロにふさわしいと選ばれた男でしょ?

そら、高飛車にもなるよお!

 

しかも、そのことは、警視庁公安部の同僚にも、内緒だったりするわけでしょ。
えろくない?
内緒の関係とか、えろい……

でね。
降谷さんがたまに、警視庁公安部の現場に顔出ししてるのって。
さっちょーの、降谷さんが、警視庁公安部の様子を視察に来た感じであり、ゼロとしての仕事ではない説を取りたい。
だから、ぜろ茶の、セロリ回で、降谷さんはさくっと、おうちに帰ったのかもしれないって、思ってる。

現場の視察をする意義なんだけど。
現場の視察をすることによって、降谷さん=ゼロの一員 だと知らない人たちに。
降谷さん=警察庁警備局企画課の職員だけれど。
なんか、こう
「公安部の視察に来るタイプの仕事をしてる人だよ☆」
っていう、アリバイ作りを……して……たり?

 

ででで!
風見なんですけど。
ゼロの作業班の一人ではあるが。
そのことが公になってはいけないから、普通の公安警察としてのお仕事も並行していると思うんすよね。
風見は、当たり前だけど
「俺、ゼロの作業班なんだわー☆」
とは、言わないので。
同僚や部下からは、秘密主義のミステリアスな男と思われていたらうける!
風見の行動に不可解なところがありながらも。
部下や同僚たちも「ま、公安だしね」で流しているのではなかろうか?!

風見の部下たちは、風見がゼロと接触していることも、降谷さんがゼロだということも知らない可能性があるわけで。
この説をとりながら、話を進めていくと。

風見の部下や同僚たちは、降谷さんのことを「おもしろくねえ」と思ってる可能性もあるよね?

さっちょーから、視察に来た、29歳の若造(金髪の優男・顔がいい)が、30歳の若造とはいえ警視庁公安部の中では優秀な風見さんを顎で使うわけですよ。
警視庁公安部の皆さんが、それを見て、面白くねえなって、思っても不思議はないでしょ?

降谷さんが視察から帰った後とかに
「風見さんは、あんなチャラい感じの若造に、あんな言われ方して悔しくないんですか?!」
みたいなことを言って、たきつけようとする部下がいたっていいと思うの……!
男社会の、マウントの取り合いを見るのだいすっき!

でな。

風見が言うわけさ。
「あれでいて、かわいいところもあるんだ。あの人(いきなり、犬を飼い出したり、ラーメン誘ってくれたり、うんちく語り続けたり……)」
部下は
「?????」
って、なればいいね。
で、風見が言い訳するのな。
「あ、すまん。さっちょに居たときに、同世代だったから、けっこうつるんでたんだ(まさかあれが、ゼロの右腕になるかどうかのテストだったとは……)」
で、風見の部下さんは物分かりが良さそうなので。
「あ、なるほど。いくら仲良くても、仕事では立場ありますもんね。しかし。風見さんはすごいなー。期限付きの出向とはいえ、さっちょうに引き抜かれたんだもんなー」
みたいなね。そういう会話があればいい。

なので、風見の部下からは、降谷零って人は、風見さんがさっちょーに居た頃の同僚みたいなイメージを持たれていて。
まさか、二人が、一心同体みたいな関係だとは知らないし。
知られてもいけないから。
風見は降谷さんのことを、同僚にあまり話さないし。
話すにしても「どうでもいいようなことのみ」と決めていたらいい。
で、降谷さんはそれを知っているから。
「スマホでゲームやってるってことは内緒にしておいてくれ」
だったら、おもしろい。

だから、二人の本当の関係を知っていて、その関係性に干渉できる可能性のある存在って、本当に少なくて。
そのうちの一人は、当然、黒田管理官だし。
そして、ハロだったりするわけだ。

ふたりが、ぎくしゃくしたり、煮詰まったときには、基本的に二人は二人でそれを解決しなければならないし。
万が一、黒田管理官に、ぎくしゃくしていることがばれた場合、風見の立場って結構危ういんじゃないかと思ったりもする。
ゼロの仕事が滞りなく遂行されるために、風見がいるわけで。
風見が、その役割を担えないとなると、その先に待つのは、もしかしたら職業人としての役割喪失という、ある種の死かもしれない。
だから、風見は、降谷さんに疑念を抱いたとしても。
それを、表には出さない。

降谷さんへの尊敬や憧憬、降谷さんに仕えることによって示される正義。
なによりも、ゼロに選ばれた男という自負。
降谷さんの期待に応えて、難しいことをやってのけた時の高揚感。
もろもろの社会的報酬は、性的なエクスタシーを超えることすらあるんじゃないかと思うし。
だからこそ、そこに依存してはいけないし。
しかし、そこに依存しなければ乗り切れないような過大なストレスもあったりするわけだ。

孤独は人をむしばむ。

addictionの対義語はconnectionという専門家の言葉があるとおり。
依存は、社会とのつながりが乏しいほど進行しやすい。

ゲストキャラの、男性2名の顛末って(ほんと、どえらいもん見せつけられましたよね)たぶん、そういうことで。
苛烈な正義感により、孤独を深めた二人の人間が、過度に依存しあうのって、とても理解できた。

そして、あの現象って、ちょっと間違うと。
降谷さんと風見さんにも起こりうるんじゃねーかと、私は思う。

でも

「お前らは、平気だろ?」

っていう裏理事官の、判断によって。
降谷零はゼロに所属するし。
風見はゼロの右腕になったわけだ。

二人の関係は、裏理事官のお墨付きであり。二人は二人のプライドによって、この関係を維持しているのかもしれない。
あるいは、風見が降谷さんの右腕であり続けることは、この国への忠誠なのかもしれない。

風見は降谷さんに対して、「こわい」とか言っちゃう。
風見は、最終的には降谷さんに従うが、自分の意見を言うべき時には言う。
そうすることが、この関係を長続きさせる、唯一の方法なのかもしれない。
一方の降谷さんも、風見が自滅しないために、多角的なものごとの見方を示す。
風見裕也の視野は決して狭くはないけれど。
国を守るためには、不十分であり。だから、降谷さんは、風見に指導するし、風見を守る。

だからな! 風見!

刑事部に花を持たせるのは、実は風見のためでもあるんだよぉおおお!
公安部の風見が、でたらめな捜査をして不可解な手順によって毛利小五郎を犯人にでっち上げたっていうのは、事実であって。
その後、強引に、事件解決の手柄を公安部でかっさらうと。
刑事部は公安部の風見に利用されたってことになるんだよ!
しかも、風見めっちゃ目暮警部のことでぃすってたし!
だからな! 風見! お前、その辺ちゃんと理解しなさい!
自分は、嫌われてもいいから、公安部の手柄にしたいっていうような、自己犠牲的な考えはよしなさい!
(そんなこと思ってもいないかもだけどな!)

一方で、風見のふつうっぽい感覚も、降谷さんが、均衡を崩さないために必要なものであり。
だから、上は、風見裕也が、ゼロの片腕を担えると判断したのかもしれない。
いや、それだけじゃないな。
降谷さんに、ふりまわされても大丈夫そうな頑丈そうな子だから、選ばれたのかもしれない。
あるいは、降谷さんの指導に耐えて、成長できそうと見込まれて、選出されたのかもしれない。
いずれにせよ、風見は、ゼロの右腕に選ばれた男なんだ。
黒田管理官にとっても風見は特別な存在なんだと思うので。
「黒田管理官が、たまに風見にヴェルタース オリジナルをあげてる」っていう、謎設定が流行ればいいと思う。
いや、流行らないと思うから、私の中だけで温めていきたい。
そのうち、そういう、謎過ぎるSSを書くかもしれない。

最後になるんだけど。
ハロは、この二人に、もっとも平和的な方法で介入できる唯一の存在なので。
二人がぎくしゃくした時は、ハロが機転を利かせて仲直りをさせればいいなって、そんな風に思う。

1